- 株
投資において株式投資とは、企業の発行する株に投資することで株主となり、株の値上がり益(キャピタルゲイン)、配当(インカムゲイン)、株主優待などでリターンをあげることです。
- 株式配当
株式投資を行うと、年に1回など、投資先企業が株主に対して支払う金利のこと。金額は企業により異なり、配当を好む投資家性向により、増配(配当を増やすこと)が行われると、株価が上昇する傾向がある。
- 株主優待
年に1回決算時に、企業が株主に対し、その企業の商品・サービスを提供するもの。日常生活用品(ヘルスケア)であったり、航空割引券(航空会社)など様々。
- ETF(上場投資信託)
ETFとは、日経平均株価やS&P500などの指数(インデックス)とまったく同じ動きをするよう組成したファンドである。そしてそれを上場させることで、低コスト且つ高流動性を保っている。
- REIT(不動産投信)
REIT(リート)とは不動産投資の英語名で、マンションやオフィスビル、ショッピングモールなどを証券化し、株式として上場させたものです。つまり株と同じように市場で売買することができ、数万円から不動産を実質所有することができます。不動産なので、通常の株よりも配当(賃料収入)が高いですが、流動性が高いことから、株と同様に上下のブレも大きくリスクが高いです。
- 信用取引
信用取引とは、株式投資する際に、証券会社に一定割合の担保(現金)を入れておくことで、その何倍もの額(レバレッジ)を取引をできるようにする手法です。また現物株を保有していなくても、株の売買をできるため、最初から「売り」をすることができます。つまり下げ相場の時にもリターンをあげられる可能性ができてきます。ただし信用取引をするには証券会社の審査が必要になり、審査によって担保の割合(%)も異なってきます。
- レバレッジ
証拠金取引もしくは銀行借入により、手持ち資金の何倍も膨らませてトレードすること。
- 為替(FX)
為替(FX=Foreign Exchange)とは日本円(JPY)、米ドル(USD)、ユーロ(EUR)など通貨のことである。為替をリスクだと考える日本人が多いが、これは日本の金融庁による恣意的な誘導である。本来為替とは資産であり、分散しておくことで初めてリスク回避が行われる。つまり仮に日本円(JPY)100% という資産で持っていたとすれば、日本円が安くなった時に資産が他国に対して目減りしていることを意味する。また外貨(外国の通貨)を将来日本円に戻さなければいけないという概念そのものも間違いであり、死ぬまで外貨は外貨のまま、海外の資産は海外においたままにしておくこともなんら問題ない。いくつかの通貨を同時の保有し、その国の通貨が高い時にその国の通貨を使うことが合理的だと言える。
- 債券
債券とは、国や会社、地方自治体などが、資金調達をする手段の一つです。債券は満期が決まっており、発行時と満期時の価格は必ず100円と決まっているので、満期まで保有すれば単価の下落リスクはないことになります。そしてその間固定の金利を毎年もらうことができます。債券は価格変動が低い分、大きなリスクとなるのが倒産(デフォルト)リスク。これは格付機関によってAAA~Cのような格付けを付与されることで、客観的にリスクの大小を見ることができます。
- 外国債券(外債)
海外で発行されている(外貨建て)の債券を外国債券(外債)といいます。仕組みは債券と同じですが、日本円に戻す際には為替リスクが発生します。
- 個人向け国債
日本が独自に開発した国債で、途中売却の際にもいつでも元本保証というものです。ただし途中売却の際にはそれまで受け取った金利の一部を返還しないといけないというペナルティがあります。投資は1万円から。金利は変動金利と固定金利の2種類があり、変動金利の金利が低く、固定金利は高くなります。
- 転換社債
転換社債(CB)とは、債券ではありますが、その発行体の会社の株に転換する権利のついた債券です。あくまで権利なので必ずしないといけないわけではありません。株が上昇していれば株に転換。下落していればそのまま債券として満期まで保有し100円(元本の100%)を返してもらうことができます。満期までの債券価格は、株ほどは上下しませんが、ある程度株の価格に連動していて、リスクとリターンは株と債券の間という金融商品です。通常金利はほとんどつきません(0.5%など)。一般的に個人投資家はあまり投資しません。
- 割引債
割引債(割債)とは、同じ債券ですが、金利がほとんどつかない(0.5%など)代わりに価格が減額されている債券です。例えば、満期に100円で償還する債券を90円で買うことで、10円分の値上がり益が満期時には保証されています。
- DDB(ディープ・ディスカウント・ボンド)
割引債の割引額(ディスカント)が大きいものをDDBと呼びます。ただし一般的に3000万円など、ある程度大きな金額での相対取引となります。
- デュアルカレンシー債
デュアルカレンシー債とは、発行時と満期時の為替が異なる債券です。満期時にどの通貨で償還されるかは、その時の為替水準で決まります。
- 「社会貢献型」外債
社会貢献型(CSR)外債とは、債券によって調達した資金を、地球温暖化対策や途上国支援などの社会貢献(CSR)に使うという債券です。商品の仕組み自体は債券と全く同じです。
- ハイイールド(高利回り)債
債券には格付け(AAA~D)というレーティングがあり、この格付が低いと発行体(国、会社など)の信用力が低いということになり、債券を発行して資金調達をしようと思っても、高い金利を付けないと資金調達ができない。このような債券をハイイールド債という。アメリカが発祥だが、近年はヨーロッパ、日本、豪州などでも見られる。
- 外貨MMF
証券会社では銀行でいう外貨預金がなく、外貨MMFというものがあります。投資対象は外貨建てのMMF(マネー・マーケット・ファンド)という、極めて短期の国債ばかりを集めているものなので、元本割れのリスクも極めて低く、破綻リスクも極めてないため、金利も極めて低いです。ただし間接金融の外貨預金とは異なり、外貨MMFは直接国債に投資している(直接金融)ので、金利は外貨預金よりも高くなります。
- 投資信託(ファンド)
投資信託(ファンド)とは、ファンドマネージャー(運用者)が投資家の代わりに株や債券、REIT(不動産投信)などに分散投資する金融商品です。投資家は1万円から投資でき、ファンドマネージャーはたくさんの投資家の資金をまとめて管理できるため、少ない資金から分散投資ができる金融商品となっています。
- 分配金
ファンドの基準価額から投資家に還元する金利のようなもの。株式でいう配当。基準価額から支払われるため、分配金を排出した後は、その分基準価額が必ず下がる(例:基準価額9000円の投資信託が40円の分配金を出した翌日は8960円±一日の運用となる)。
- 普通分配金
ファンド(投資信託)の分配金のうち、ファンドの収益(上昇部分)から支払う分配金を普通分配金という。これは利益のため、税金(2014年時点で20%)が源泉徴収される。
- 特別分配金
ファンド(投資信託)の分配金のうち、ファンドが収益をあげていないにも関わらず支払う分配金を特別分配金という。基準価額を削って支払っている。つまりは投資家のお金をそのまま一部投資家に返しているだけの分配金である。これは利益ではないため、当然税金は源泉徴収されない。
- 毎月分配型ファンド
投資信託(ファンド)の中に、毎月分配型ファンドとそうでないものとあります。通常ファンドは分配金(株でいう配当)を出さず、複利運用で上昇益を求めるものですが、中には債券のみに投資をするため、債券の金利を投資家に毎月(もしくは四半期ごとなど)分配金として支払うファンドがあります。これが毎月分配型ファンドです。ただし毎月支払うためにファンドは資金を常に用意しておかねければいけなく、複利運用効果がなくなるので、投資効率は極めて低くなります。
- ファンド・オブ・ファンズ(FOFs)
ファンド・オブ・ファンズ(Fund of Funds)とは、ファンドの中で株や債券などに投資するのではなく、いくつかのファンドに対し投資をするものを言います。本来ファンドとは株や債券などに分散投資しているものですが、ファンドマネージャーや運用会社、戦略などの個々のリスクを分散させるためにファンド・オブ・ファンズがあります。ただしファンドの手数料(信託報酬、成功報酬など)がダブルでかかるため、投資家から見た相対的な手数料は高くなります。
- 為替ヘッジプレミアム&コスト
ファンドの中には、本来外貨で運用しているものを、日本人投資家用に日本円で基準価額表記しているものがある。この場合、為替を日本円にヘッジ(固定)しておかねばならず、その際かかるのが為替ヘッジプレミアムである。為替ヘッジプレミアムとは、その通貨間の短期金利差であり、ヘッジ対象通貨の短期金利が低ければ為替ヘッジプレミアム(金利)に。逆にヘッジ対象通貨の短期金利が高ければ為替ヘッジコスト(マイナス金利)となる。
- コモディティ(商品)
金、銀、プラチナ、石油、穀物などを総じてコモディティ(商品)といいます。取引所としてはシカゴの先物市場が有名です。投資家にとっては株や債券、不動産のような伝統的資産と呼ばれる資産との相関性が低く(違う動きをする)、分散投資の対象先として知られています。
- 変額年金保険
保険会社が販売している金融商品が変額年金保険です。変額年金保険には、満期時に元本の100%が保証されるという保険と被保険者が亡くなった時に保険としてすぐに遺族が受け取れるという機能がついているのが特徴的です。そしてその満期までの間はファンドで運用され、変額年金保険の価値は上下します。保険のための手数料が高いため、運用商品としては非効率として知られます。保険部分を活用したい一部の方にとって良い商品です。
- ラップ口座(ファンドラップ)
ラップとは「包む」という意味であり、ラップ口座(ファンドラップ)とは何も投資のことについてわからない投資家の代わりに、いくつかのファンドの中から選択し一任で運用するというものです。通常のファンドと比べて、一任勘定の分の手数料が上乗せされるため高いということと、そもそもファンドラップで選択できるファンドそのものの成績が良くないということで、日本では人気がありません。
- 一任勘定(Separately Managed Account)
投資家が資産をまとめて運用者に一任する(任せる)仕組み。本来一任は日本では違法だったが、スイスの一任勘定を日本でも取り入れようということで、一定条件を基に合法化された。一任する条件として、事前に具体的な投資家の運用意向を細かく把握(ヒアリング)することが義務付けられる。ラップ口座と同義語で使われることも多いが、ファンドラップの投資対象はファンドのみ。対して一任勘定は運用者が自分の裁量で株や債券に直接投資することができる。
- 分散投資
投資家はリターンを求める半面、リスクを落とすことを望みます。そして投資においてリスクを落とす唯一の手段がこの分散投資です。意味はその名の通り、投資を分散すること。株式であれば、同じような業種の株だけではなく違うものと一緒に持つ。日本株だけでなく米国株や新興国の株なども一緒に保有する。株だけでなく債券、コモディティ、ヘッジファンドにも投資をする、などが具体的な分散投資です。
- バリュー投資
株式投資の種類の一つ。株価が利益や資産に対し割安な企業に対し投資を行うこと。
- グロース投資
株式投資の種類の一つ。ベンチャー企業や新興国企業など企業の成長による株価上昇を目的に投資を行う手法。
- パッシブ運用
ファンドの運用手法の一つ。日経平均株価やS&P500などインデックスと同じように連動させて運用する手法をパッシブ運用という。アクティブ運用と比較して、運用の手間がかからないことから、信託報酬が比較的低い。しかし近年ETFができたため、パッシブ運用ではファンドの資金が集まらなくなってしまった。
- アクティブ運用
ファンドの運用手法の一つ。インデックスに連動するパッシブ運用とは異なり、ベンチマーク(インデックス)以上のリターンを出すため、ファンドマネージャー(運用者)が積極的に売買の意思を反映させて、運用していく手法。そのため信託報酬が比較的高い。しかし結果的に80%以上のアクティブ運用ファンドがベンチマーク以下の運用結果となっている。
- プライベートエクイティ(PE)
未公開株に投資し、上場益を狙うベンチャーキャピタル、企業の買収・再生・売却によって収益を上げるバイアウトファンドなど。
- 私募ファンド
49名以下の投資家に限り募集するファンド。最低投資金額1億円以上のものが多く、流動性も低い。
- 未公開(上場)株式
未公開株式とは、まだ上場(IPO)前の株のこと。上場前の株というのは、創業者や創業者一族、取引先銀行、企業、従業員などが保有しているケースが多い。上場すると今までいなかった買い手(投資家)がその株を購入できるようになるため、株価は上昇する事が多い。そのため、上場する予定であるという名目のもと、未公開株式をセールスする詐欺が多くなった。